今回はネパールのロータリークラブ主催で、ナモブッダという村の4つの学校から合計28名の先生が参加してくれました。
ナモブッダは、仏陀が自分の肉を切り、飢えていた虎の母親に肉を食べさせたという伝説のある場所です。ちょうどルンビニから帰ったばかりだったこともあり、仏教の伝説が残っている場所に「愛と思いやりのある教育」プログラムをするのは感慨深いことでした。
プログラムのコンセプトについて説明するカルキさん。 |
愛とは何か、愛情とは何か、愛をもって教えるというのはどういうことか、 先生たち今まで考えたこともない質問にいろんな意見をだしていました。 ネパールらしく、オープンな先生が多いので笑いが絶えないプログラムとなりました。 |
最後に先生からフィードバックをいただきました。 女性の教員さん。 とても大切なことを学べました。最初はとても大きなテーマでどうやって 取り組んだらよいか、非常に考えたけれど、どう進むべきか 道が見えたので、今日からぜひ始めたいという前向きな意見をだしてくれました。 |
最後は参加してくれた先生たちみんなに認定を渡して終了しました。 写真はネパールロータリークラブの代表の方です。 |
ネパールにはまだ体罰を禁止する法律がないので、先生たち個々の判断で行われています。
先生も人間ですから、言うことを聞かない子供たちに手がでてしまうこともあります。
法律でコントロールするのではなく、先生たちの意識を変えることが非常に大切なことだと感じました。
先生の中には、一度ひどい体罰をしたことがあり、そのことが何年たっても心の中にずっと残って後悔しています。という方がいらっしゃいました。
暴力だけでなく、言葉でも子供の心に傷をつけたということは生徒も先生もずっと消化されずに残るのです。
罰をするのが悪いということではなくて、どう愛と思いやりのあふれる環境を作っていくよう取り組んでいくのかが大切というメッセージが先生たちに伝わったことを手ごたえとして感じました。
これで今年の「愛と思いやりのある教育プログラム」は終了しました。
今回は私たちの企画に興味を持ってくれたロータリークラブさんが出資してくれ無事にプログラムを終えることができました。
みなさんから集めた募金も、このプログラムに使用させていただきました。
先生たちのノートやペン、おやつ、そして交通費など。
みなさんの協力があって5回も開催できたことに改めて喜びを感じます。
ありがとうございました。
2 コメント
また、帰ったらゆっくりお話、聞かせてくださいね!
昨年から始めたのですが、ちょうどネパールにはこのプログラムへのニーズがあり、今年は昨年よりも多くの先生たちにプログラムを行うことができました。
ネパールのみならずどの国にも必要なプログラムだとおもいます。