その中で今日はアローにスポットライトをあてたいと思います。
アローは標高1500-3000Mの急斜面に生息する植物です。
英語の名前はHimalayanNettle。ネパール語でアローと呼ばれています。
麻やリネンに比べると聞いたことのない名前かもしれませんね。
標高の高い急斜面に暮らす村の人々は家畜を買い、田畑を耕して生計を立てます。
この暮らしの中では現金収入は少ないため、村の人たちは村でとれるアローから繊維をとり、手織りをしてさまざまな商品を生み出します。
アローはこのような植物です。
村ではアローの葉を食しますし、薬になりますし、そして生活用品もアローから作られます。村の人にとってはアローはすべてです。
成長したアローの茎の外皮部分から繊維をとります。
外皮のみを取り、束ねて灰と一緒に煮込みます。
水で何度も洗い、たたいて繊維に残った皮などを取り除きます。
それを天日干しして乾いたら、こんどは紡いで糸の状態にします。
この植物からとれる繊維の長さは58cmで世界最長と言われています。
こうしてできたのがアローの糸。アローはヘンプよりやわらかく、シルキーな肌さわり。 |
こんな感じです。私も村を訪れているとき道中よく重い荷物を持ちながらしかし手では作業しながら歩く女性たちに会います。農家の人たちはよく働くのです。 |
こうしてできあがるアローの糸は下記のような素晴らしい特性があります。
- 繊維の表面に穴があり、保温性・放出性に優れている
- 吸水性が高く、速乾性がある
- リネンよりもつやがあり、強い
- 一切の農薬を使用せず自生している植物から作られる100%オーガニック製品
- アローの森は再生力が早いため、森の環境を守った状態で生産が行える
- 肌に優しい
アロー製品が市場でも売れるようになることは、村の人たちが村にいて伝統や森を守りながら生活できるということを保障することになります。
私たち消費者には上記のようなメリットがあり、実際そこに住んでいる人たちにもメリットがあり、環境的にも優しいとなるとこういうものを使ってこそとみなさんにお勧めしたいです。
明日はアローの糸を使った商品について紹介していきたいと思います。
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