ネパールの自然から生まれた優れた製品の中にイラクサ製品があります。
1500-3000mの標高で自生するHimalayan Giant Nettle(イラクサの1種)=ネパール語の名前はアローです。
この植物から作られる繊維には非常に優れた点が。
非常に強い、肌さわりは滑らか、使い続けるとシルクのような光沢がでてくる、身に着けていて軽いなど。
1つの繊維の長さは58cmと、植物から取れる繊維の中では世界最長と言われています。
アローはこんな植物。
この茎から繊維を取ります。
アローは斜面に自生するため、村の人たちは収穫、繊維を取り出す作業、糸をつむぐところまですべて手作業で行います。
アローの繊維は、外皮に覆われた内側の部分から作られます。
茎の芯をとりのぞき、外皮とその内側の部分を取り出し、鍋で灰と一緒にぐつぐつ煮込みます。
水で洗って浸水し、次の日余分な外皮を取り除きながらたたいて繊維を作ります。
こうして作られた繊維を、紡いで糸を作ります。
糸もすべて手作業で紡ぎます。
村の人たちは家畜の面倒をみながらずーーっと手を動かして、紡いでいくのです。
こうしてできた糸で手織りされて製品の形になります。
アローは繊維の断面に小さな穴があいていて、それが空気を含むため、
吸水性
保湿性
保温性
熱の放出に優れています。
つまり、夏は汗をすべて吸収して、スムースな肌に保ってくれます。
冬は暖かく身を包んでくれます。
通年使えるのがアローです。
本当にすばらしい繊維であり、すべて手作業で作られているため、手作業のぬくもりがあります。
0 コメント