ゴルカ州でのプログラムを終えた後、こんなことがありました。
その日はゴルカ州からラムジュン州へ移動する予定でした。
地方の最終バスは結構早く、予定では16時に終わって最終バスに飛び乗り、移動する予定でした。
プログラムが終わったのは、17時。
カルキさんと大和、そしてゴルカ州、ラムジュン州でプログラムの一切をとりしきっている代表者の方(以下、O氏と書きます)と、走って最終バスを目指しました。
やはり最終バスはすでに出発しており、どうしよう~。今日のお宿がありません。
突然だし、今日はホテルをとるのかしら~と考えていたら。
「ここまで来て、ホテルに泊まったら怒られるので、知り合いのおうちに行こう」
とO氏。
突然その日に3名のお客さん。しかも私とカルキさんは全然知らない人です。
O氏の知り合いのおうちに到着すると、当たり前のように迎えてくれました。
「ホテルに泊まったら、なんでうちに来なかったんだと後で怒られるんだよ」とO氏は笑って言ってました。
ネパールはこうしてお客さんをおうちに招くのに全然抵抗がありません。むしろお客さんが来てくれたほうが嬉しいと迎えてくれます。
かといって、特別なおもてなし(ごちそうを作ったり)をするわけではなく、普通に迎えてくれます。
夜ごはんを作ってくれて、朝はかなり早く(朝5時)に出発したので、朝起きて紅茶を作ってくれました。
部屋がたくさんあるからとかというわけでもありません。
自分たちが寝る場所を譲っても、お客さんを迎えてくれます。
ちなみに私はその日初めて会ったおばあちゃんと一緒に寝ました。
「日本だと、お客さんが泊まる場合は、かなり前に言っておかないといけないんですよ。」
という話をすると逆にみんなにびっくりされていました。
ネパールの人たちはおうちにお客様が来ないとさびしいと言います。
ネパールのこのお客様を迎える精神は、日本の人も見習うべき点だなあと関心します。
特別にもてなすわけではなく、日常の生活にお客様を喜んで受け入れる。
こうして受け入れてくれたおかげで、私たちもとても嬉しく気持ちよく夜をすごせました。
写真はラムジュン州の村で撮った朝日です。
ネパールの人のおもてなしの心は、この朝日のように温かく、清清しいものでした。
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