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ネパールの選挙風景(注)1年前です

2008年(去年です)の4月10日。
ネパールで制定議会選挙がありました。

遅い記事でごめんなさい~、去年のあのとき私はブログをしていなくて、記事をアップするのが1年以上後になってしまいました。でもネパールの制憲議会選挙風景なんてあまり見ることはないかなと思い、更新することにしました。

ネパールは王政政治が200年以上続いた国です。
王政政治を廃止して民主化するにあたり、憲法を作るための議員を選出するための選挙です。
本当に初めの選挙。

この記念すべき日に私は仕事でたまたまカトマンズにいました。

何週間も前からみんなの話題は選挙で持ちきり。ネパールの人たちは政治への関心が高く、食事のときもパーティーのときも選挙の話ばかりでした。

選挙の3日前くらい前からみんな自分の故郷へ帰ります。籍があるところで投票するからです。(籍の移動もできるみたいですが、していない人もたくさんいます)

夜行バスで何十時間もかけて故郷へ帰る人たち。

選挙の日というより、選挙の前までが移動する人たちであふれていました。



さて。

選挙当日。

この日はお店も、会社もぜーんぶ閉まっていました。車も通ってはいけないそうで、道路には一台も車が見当たりません。基本的にとても静かな1日でした。

もちろん人もたくさんいるけど、みんな徒歩または自転車です。


選挙会場に足を運ぶ人たち。投票する人たちの行列ができています。



ネパール語で書かれた投票の仕方。


待っている子どもたちも興味深々。アイス片手にじっと見守る。


なぜか投票会場ではニンジンを売る人が来ていて、みんなスナックのかわりにニンジンを食べていました。ちょっと緊張感を持って選挙会場を見に行ったけど、ニンジンを見てなんかほんわかしちゃいました。ネパールの人って面白い~


中には4時間以上かけて歩いてくる人もいます。(車がないんだもの)ステイ先のお兄さんも往復8時間で投票に行って帰ってきていました。憲法を制定する人たちを決める選挙なので、みんな真剣そのものです。


ネパールはゲリラ達と王政政治の衝突で長いこと内乱状態が続いていました。

みんな新しい政権に平和な国を作ってもらいたい一心です。


そうそう、日本も先進国としてネパールの初めての選挙が公正に行われるよう、監視団を派遣していました。ニュースに日本からの監視団の姿を見て、日本ってやっぱり先進国なんだなあと思いました。
選挙は大きな混乱もなく、無事終了。


先日ネパールの首相が辞任していましたね。この選挙で第1党が決まり、そこから選出された首相でした。
まだしばらく落ち着くのにかかるかもしれませんが、平和で発展していける体制ができるよう、心から祈るばかりです。

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