1/14は、イモのお祭りでもありましたが、同時にネパールのヨガディでもありました。
今年で30回目を迎えたワールドヨガディ。ヒンズー教の聖地と言われるパシュパティナート寺院で行われました。ヒンズー教徒の人であれば人生で必ず1度は訪れる場所と言われています。
あまり知られていませんが、ヨガはネパールから始まったといわれています。
ヨガを考えたのは、シヴァという神様です。
シヴァが840万個のヨガのポーズを考え、現在でも伝えられて人々がしているポーズはこの中から84個です。シヴァが生まれた場所はネパールにあることから、ヨガやアーユルベーダの発祥の地はネパールということを私もこのワールドヨガディで初めて知りました。
左はお釈迦様、右がシヴァです。
お釈迦様が生まれたのもネパールです。
2人の神様を祭ってワールドヨガディは始まりました。
このワールドヨガディ。
ヨガのポージングをヨガの先生が実際にデモンストレーションしたり歌を歌ったり、スピーチを聞いたりなどなど。ヨガについて考え、正しい知識を得てみんなでバランスの取れた健康を目指しましょうというものです。
ヨガは日本やヨーロッパ、アメリカでも人気ですよね。
みんな健康のため、とやっている方が多いですが、ヨガの真理というのは、統一ということです。
肉体的な健康だけでなく、精神・スピリチュアルの3つがバランスよくとれて始めて健康になれます。
ヨガの人気が高まる中、この真理はなかなかみんなに伝わっていないようです。
ワールドヨガディには、たくさんのヨガの先生が集まり、ヨガの精神を伝えます。
実はワタクシ。
ワールドヨガディの主催者の方と縁があり、ゲストスピーカーとして招待されました。
身に余る光栄です。
スピーチのテーマは『先進国に生きる難しさ』を伝えることでした。
ネパールはこれから発展していく国ですが、まだ伝統と自然が色濃く残る国です。
伝統と文化、そのうえに成り立つ人々の生活。
そんなネパールで生活していると、私たち日本の生活がときどき、悲しく感じることがあるのです。
私たち日本人は急速に発展したため、伝統と文化がある一部を除いてなくなってしまいました。
日本は便利な国ですが、心豊かな国かと問われると答えに詰まります。
日本は仏教の国ですが、実際仏教について知っている人って本当に少ない。
ネパールでは、小さなころから神様の話を家庭ですること、学校ですること、あたりまえに行われています。
宗教というより、生活の一部です。
日本では今毎日暗いニュースばかり。
生きることに疲れた人や何を目標として生きていけばいいのか、わからない人。
そんな人が多くなったのは私たち自身の伝統と文化が失われてしまったからかなとネパールに来てから感じることです。
人は生きるうえで当たり前に悩み、迷い、苦しみます。人生は楽しいことばかりではありません。
家庭や学校で教えられたものだけで答えがでないことも結構あります。
そんなとき、伝統、宗教、文化から伝わる考えで人が救われることってあるのではないでしょうか。
日本はとてもすばらしい国ですが、この中核となる部分がなくなってしまったのでは。
ネパールはまだ伝統と文化が残っているので、便利な近代化な国をめざすのではなく、伝統と文化を残したバランスの良い国をめざしてほしい。
これが私が伝えたメッセージです。
私なりに感じたことを、素直に伝えました。
日本ではなかなか経験できない、本場ヨガ発祥の地でのヨガディ。
先生たちのスピーチから、私たちもまたいろんなことを勉強させていただきました。
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