ネパールを訪れる人にはぜひ行ってもらいたい場所、パシュパティナート。
パシュパティナートは、ヒンズー教のシヴァ神を祀るお寺で非常に神聖な場所です。
ヒンズー教にはすべてのものが生まれ、維持され破壊されるという考えがあります。宇宙すべてがこの考えで成り立っています。
シヴァ神は「成長と破壊」の神様。ネパールではこのシヴァ神を祀るお寺に必ず焼き場があります。そしてお寺の側には必ず川が流れています。
この川の側に焼き場があって、亡くなった方が運ばれます。ヒンズー教の儀式に従い、荼毘に付されます。
亡くなった方の思い出の品や大切にしていたものすべて一緒に焼くそうです。
残すのはその人の思い出だけ。
焼いた後灰はすべて川に流されます。川に流れて人も自然に還り自然の一部となります。
初めてパシュパティナートを訪れたとき、この考えを聞いて衝撃を受けました。
焼き場はもちろん、大切だった人を思って泣く姿や、キャンドルを灯す姿、人々のありのままの姿に心をうたれます。
パシュパティナートに来るといつも心がとても静かになります。生と死という真理を見るからでしょうか。
遺体が荼毘に付されると、血縁関係のある男性(息子さんなど)は頭をそり、家族はパシュパティナート内で13日間喪に服す儀式を行うそうです。この間、木綿の服と草履が提供され、塩をとることは禁止されているそうです。
パシュパティナートはとても古い歴史がある、特別な場所です。
ネパールに来ることがあったらぜひパシュパティナートを訪れてみてください。
4 コメント
パシュパティナートとは一枚目の写真の建物、ということですか?
それとも町の名前?
この風景、テレビで見たことがありますが、そのときに私も衝撃を受けました。
以前、お会いしたときに K氏が、「血縁関係のある男性(息子さんなど)は頭をそり、家族はパシュパティナート内で13日間喪に服す儀式を行うそうです。」という話をされていましたね。
写真もうちょっとわかりやすく更新したのでぜひ見てくださいね。
パシュパティナートにいたら時間がたつのを忘れます。日本だと焼いているところをほかの人に見せるなんて考えられないですけど、それをみることでいろんなことを考えさせられます。ネパールの人もみんなじーっと見つめています。きっとみんなの心の中にこうやって生きること死ぬことの意味がしっかりと残るのだろうと思います。
私もそこに行ったことがあります。普段様々な音にあふれているネパールの街並みにあって、そこだけ音がなく、ものすごく違和感を感じました。おごそかな雰囲気ということでしょうか。
死が人生とつながっているのをはっきりとわかりました。日本だと、生まれるのも死ぬのも病院で、穢れめいたところがありますが、ネパールはそうではないですものね。
PS.相変わらず活動的ですね。さすが!
こんにちは~!コメントありがとうございます。そうそう、misakku hiromikiさんのネパールの話を10年前に聞いたのを私も覚えていますよ。パシュパティナートは本当に特別な場所ですよね。
私もネパールを訪れて、misakku hiromikiさんがネパールにとてもはまった理由がよくわかります。毎日いろんなこと勉強と刺激になってます。また会ってネパール話に花をさかせたいですね。