久しぶりにネパールネタを。
ネパールにいたときにステイ先に男の子がいました。
いつぞやネパールにもバナナがあるという話をブログでしたときに登場した、この男の子。
この男の子、ムア(お母さん)遠い親戚の息子さんDクンです。
ムア(お母さん)の家は首都カトマンズにあるのでD君のお父さんがカトマンズで大学をと、3年前からムアの家で暮らしています。
私が初めてムアの家にステイしたとき、私がくしゃみをするのを聞いて、目を丸くして
『日本人もくしゃみするんだ』と言った(笑)、純粋な目を持った男の子。
ネパールでは、ムアとともに私のネパール語の先生でした。
ネパールでは、兄弟や親戚が首都で仕事をしていると弟や妹または遠い親戚がその家族と一緒に暮らすというのは、一般的です。よりよいチャンスを求めて、首都カトマンズに集まってくるのですね。
このD君。本当によく働きます。
朝もムアと一緒に一番に起きて、みんなのために牛乳を買ってきたり新聞を買ってきたり。
帰ったら朝ごはんの支度にムアと一緒にとりかかります。
夜も仕事から遅く帰ってきた私たちの食事を準備して、自分は最後に食べます。
洗濯、掃除、料理もムアにコツを聞きながら毎日行います。
ふと考えてみると、彼は15歳くらいでムアの家に来たとのこと。
そのときから大学受験めざしてムアの家でこうして暮らしているのです。
15歳というと、私は自分の高校受験とかTVのネタだけ考えていればよかった時期。お手伝いもここまで本格的にはしてなかった。
日本にはそういう環境はないのですが、親元を離れて他の家族と一緒に暮らすというのは、若い時期から行うととても勉強になると思います。自然に体で順応するのを覚えるでしょうし、何よりものすごい社会勉強ですよね。
自分のやりたいこと(テレビなど)も我慢しなくてはいけないでしょうし、家族の人のいろんな話を聞くことによって彼はいろんなことを吸収しているように思えます。
うーんすごいぞ。
と感嘆せずにはいれない、ネパールの独立事情でした。
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東急ハンズ広島店7Fでネパールの手漉き紙展を行っています。
お近くにおたちよりの際はぜひ!
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2 コメント
男の子も女の子も、独身のうちに一人暮らしを経験しておいた方がいいというけど、15歳でとは驚きですね。
しっかりしているんだろうなぁ。
将来、きっと自分のためになるね。
日本だと家族または一人暮らしになるけどこの『別の家族と暮らす』ということは、とても勉強になるなあと思いました。いろいろ我慢もしないといけないですけど、若いときにそれをすると当たり前になって自然と身につきますしね~なんか良い習慣だなあと思うのです。